ドーナツブームなんだそうです。
確かに何年か前に出だした生ドーナツ、何処が生なんだかわからないんだけど、甘いものはどちらかと言えば苦手な私が食べても確かに美味しくて、店舗の前は常に行列が出来ている。
とはいえ、生ドーナツを謳う店が増えてきたので、いずれは生ドーナツブーム、そしてドーナツブームも終わるだろう、と思っていたらアメリカ最大のドーナツチェーンが日本上陸、第一号店が近所に出来るって聞いていたんだけど、昨日仲良し婆様が、
「スッゴイ行列よ、最大4時間待ちとか言ってたわよ。」
と言いながら、その店のドーナツを幾つか買ってきてくれました。
とはいえ、何時間も待つような婆様じゃあないから、町内実力者パワーを発揮したんでしょう。
食べてみました。
美味し...くない!!
この味じゃ日本全国展開する前に撤退だな。
そうそう何日か前、ニュース番組の中でアメリカのドーナツの特集があったんだけど、その中でアメリカ全州の中で一番ドーナツ店が多いのはカリフォルニア州、そしてその経営者の60%と言ってたか80%と言ってたか定かではないんだけど、カンボジア移民だと言ってました。
1970年代、映画 キリングフィールド でも描かれていたカンボジア大虐殺からカリフォルニア州に逃れてきたカンボジア難民の青年が、カリフォルニアのドーナツ店で働き始め、やがてドーナツ作り販売のノウハウを得、自分で小さなドーナツ店を開いたところ大繁盛、やがて何店も店舗を増やしたんだけど、その際自分と同じようなカンボジア難民を雇い入れ、そして彼らが自分で店舗を持つのを支援、その彼らもまた同じうように他のカンボジア難民を支援、その結果カリフォルニア州に多くのカンボジア難民、その二世三世が経営するドーナツ店が増えてきたということでした。
ええ話やなあ。
そういえば、私が住んでいた地域の大手スーパーマーケット駐車場横に、朝早くからドーナツを揚げている店があったけど、働いているのは皆アジア系だったので、てっきり中国人経営だと思っていたけど、彼らもカンボジア難民だったんだね。
20何年か前、カリフォルニア州オークランドのチャイナタウンへロックちゃんと昼食をとりに行ったんだけど、ロックちゃんが ここ美味しいよ と言って案内してくれたレストランはカンボジアレストランで、お客もカンボジア人らしき人が多く、へえ~カンボジアレストラン? 珍しいなあ、と思ってレストランを出てチャイナタウン内を歩いたら、幾つものカンボジアレストラン、雑貨店がありましたっけ。
その時は気づかなかったんだけど、経営者たちは悲惨な過去から逃れてきた人たちだったんだね。
そうそう、このチャイナタウンで私が学生時代から御贔屓の 経済飯店、英語店名 Economy Cafe , 経営者は変わったみたいだけど、未だに営業を続けていて、昨年だったかロックちゃんが入ったら満席だったので、中国人婆様たちと相席になったんだそうです。
婆様たちロックちゃんと話していてロックちゃんが日本人とわかった途端、口々に日本人の悪口を言い出したんだそうです。
そんなことで動じるロックちゃんじゃないから、ヤーヤーと聞き流しながら、婆様たちの注文した料理に箸をつけだしたら婆様たち黙ってしまったそうです。
ロックちゃんやるね、というか婆様たち怖かったことでしょう。